『1億円会話術』「この人と話したい」と思われる人の共通点

『1億円会話術』「この人と話したい」と思われる人の共通点
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詰んでいた状況

平均的な業務をこなし、平均的な振る舞いをしていてば、平均的な年収は手に入る。

そんなのは当たり前だ。

では、平均以上の年収を手に入れたいと思ったらどうすればいい?

平均よりちょっと頑張って、残業もちょっと増やして、
いつもよりちょっとだけ遅く帰れば実現できるだろうか。

もちろん、食費を切り詰めたり娯楽を我慢したり飲み会に参加しなかったりすれば手元に残る金は増える。

いや、違う。そんな相対的な話をしているのではない。

じゃあ、転職すればいいじゃないかという話になるが、事はそう単純ではない。
すぐにステップアップが望めるようなスキルも経験もない吾に、そんな魔法の杖はない。

糸口をつかめないまま、黙々と目の前のルーティンワークに取り組む日々が続いた。

当時の敗北と感情

電話や会議のときを除いて、すっかり貝になってしまった吾。
チームのメンバーとのやり取りも、口頭ではなくチャットオンリーになっていった。

そのほうが楽だったし、
何よりテキストに残すことで言い間違えを防ぐことができて効率的だと思っていた。

ツールを使った伝達をしっかりできることこそが能吏であり、
必ず評価される日が来ると確信にも似た思い込みにとらわれていた。

ここでようやく気づいた。

周りに誰もいない。

そして、年収もまったく上がっていない。

転機となった書

そんな中、『うまくいく人がやっている 1億円会話術』という書に出合った。

タイトルを見ただけで、大金を稼ぐための話術が紹介されているのだろうとたかを括った。

吾も、諸葛亮だの龐統だの弁の立つ在野の士が、
一国の要職に取り上げられるのを見てきたからわからないでもない。

だから、口八丁手八丁で相手を籠絡するノウハウが詰め込まれてるのだろうと、
半笑い気味に手に取ってみたのだ。

この書から得た気づき

いろいろ書いてあった。
初対面で人を魅了する方法、人を巻き込んでいく話し方、使ってはいけない言葉など。

どれも白眉であったが、吾が瞠目したのはこの2つの言葉だった。

  • 気づかい
  • 心づかい

気づかいとは、その場に合わせた配慮、困りごとを減らすこと
心づかいとは、思いやり、相手のことを大事に思ってする行為

さらに、気づかいできるために持つべき3つの目があるという。

  1. 鳥の目(全体的な俯瞰)
  2. 虫の目(細部への関心)
  3. 魚の目(全体の流れを感得)

会話より以前に、周りをよく観察することが重要とのことだった。

組み直した戦略

業務用ツールを完璧に使いこなすことは難しいようだが、実は誰にだってできる。

できないのは、ツールの使い方が完璧にわかる人に、使い方を教えてもらうことだ。
それも、相手が吾に教えてあげて良かったと思ってもらえるようなクロージングを伴って。

別に、お礼に甘いお菓子を差し入れたり、丁寧なメッセージカードを渡す必要はない。

その人を苛立たせることなく吾を助けたいと思わせるには、
「この人とコネクションを維持できれば将来的にメリットになる」という動機づけが必要になるのだ。

実際に試したこと

そうは言っても、突出したスキルのない吾にとって、簡単なことではなかった。

だから、吾が心がけたのは、
誰でもできることをほんの少しの付加価値をプラスして提供することだった。

具体的には、

  • 日々の業務を細かなタスクに分解して可視化し、その進捗を共有する
  • タスクごとの粒度から作業スケジュールを割り出し、達成が難しいものはすぐに共有する
  • 予期できるトラブルやバグを探し出し、発生した際に対応できるよう準備しておく

まさに、鳥、虫、魚の目を使って、チームへの気づかい、心づかいを体現した。

絶対的なスキルがないなら、絶対的なスキルを持った人を動かせる立ち位置を狙えばいいと考えたからだ。

現在の状況と変化

自分自身のスタンスが定まると、自信と余裕が生まれてくる。

正直、純粋な意味での稼げる会話術を使いこなすことはできていないが、
それでも少しの自信と余裕のおかげで、声のトーンが高く、張りのあるものになった気がする。

シンプルな伝達をする上で、これ以上、信頼感を増強させるものはないだろう。

そのおかげで、
フリーランスに転身した今もコロナなど例外を除いて仕事を切らしたことがなく、
面談で落とされたことは一度もない。

吾とコネクションを持つことでメリットになると感じてもらえたのだ。

旧来的なコミュニケーションに埋没していた頃と比べ、年収は実に4倍近くになった。

同じ状況の諸君へ

AIの台頭により、これまで人間がやっていた仕事が奪われる事態が起きつつある。

次は自分の番だと怯えている人もいるかもしれない。

だから、AIに仕事を奪われるのを待っているのではなく、
AIにはできないことができる人材へとスキルアップしていかないと生き残っていけないだろう。

何も、AIを超えるスペックを備える必要はない。

AIが持ち合わせていないのは、人間ならではの「気づかい」「心づかい」だ。

吾らはすでにそれを持っている。
ただ、多くの人はそれを使えていない。

結果を出そうとして前のめりになるほど、相手の小さな変化を見落とす。

一歩下がってみてほしい。
相手の言葉の裏や、沈黙の意味に気づけるようになる。

その瞬間、「この人と話したい」と思われる側に回る。

気づいていないだけでいい。

そなたと繋がりたい、力を借りたいと思っている人は、もう目の前にいる。

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この記事を書いた人

吾(われ)の名は、芝仲達(しば・ちゅうたつ)。
今は不遇を託つ境遇だが、いずれ世に出るため勉学、修練に励んでいる。

この場では、その過程で得た気づきと戦略を記していく。

うまくいかない中で自分自身を立て直し、
生き残りをかけ、リスタートさせたい人へ届くことを願っている。

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